古武術活法会稽古3回目

2週間空いて、3回目の稽古。

前回は応用・実戦編としてかなり難しい技を習い、
朧気なイメージしかつかめなかった。

さて、今回の稽古は・・・

前回と同じ技の稽古となった。

師範は、古武術の流派の名称を言わない。
技の名称も言わない。
全く拘っていないのであろう。

「キッチリ習い、段位等が欲しいなら他へ行ってくれ。
 引退後の道楽でやっているので、シャチこばった事はやらない。」

と、よくおっしゃる。

そして、流派に拘らず、色々な技を交えて稽古に取り入れる。

私もそれで良いと思う。
そして、古武術活法研究会に通って来ている道場生も同じだ。

今回は初心者が2名増え、知らない先輩が1人稽古に参加していた。

その先輩は、真黒な道着に黒帯で、
木刀と杖を持参した物々しい雰囲気の50代半ばの男性。

初心者の内の一人は、身長180cm以上あり体重も100kgを超えている巨漢。
スポーツ刈りで拳にタコがある。

もう一人の初心者は、如何にも短気そう、喧嘩好きそうな容姿。

油断ならぬ人物が集まってくる。

そんな中、師範は飄々と自論を唱え、初心者・経験者を問わず
軽々投げたり極めたり。

師範は本当に凄い人だ。

今回も、顔見知りになった古武術顔の男と、
くたびれた感じの50代の先輩の3人で組む。

その3人の稽古を見ながら指導をしてくれる黒道着。

相手がボディーを殴って来た時、巧みに捌きながら手首をとり、
極めながら体捌きで投げる。

また、木刀や金属バット等の棒で殴ってくる相手を想定し、
素手で脳天を打ってくる腕を捌きながら手首をとり、
極めながら体捌きで投げる。

どちらも投げた後はとどめをさす殺し技。
この二つの技は、手首を極めるまでの違いで、
投げる体捌きは同じ。
そして、柔道の背負い投げの足捌きと酷似している。

ただ、脳天を打ってくる時に相手の腕を捌く時、
柔道の投げの形とは逆の手で相手の腕を受けるので、
反射的に動くとどうしても柔道の癖が出る。

この、反射的に出る体捌きの癖は、他流の武術・武道・格闘技の経験者が苦労するところ。

また、手首を充分に極めないと体捌きだけでは投げられない。

古武術顔の男は、私が稽古に行けない日にも稽古に来ているため、
流石に上達している。上手い。そして痛い。

古武術顔の男の手首を見ると、前週の稽古の痕で痣と瘡蓋が残っている。
我慢強い男だ。

3人で交代しながら形を身体に染み込ませる。
が、技を掛けられるたびに手首に激痛が・・・。

初心者の巨漢の男と黒道着の先輩が早くあがり、
短気顔の初心者と組んで練習。

短気顔は、初めに感じたとおり短気そうに殴ってくる。
しかも、棒を持って振り下ろす形ではなく、
ストレートパンチに近い形で。

とっさにそれを受け、手首を極めようとするが、
柔道の癖がでて受け手が反対に、
うまく捌けたかと思うと、手首を極める前に、
短気そうに身体をよじり逃げてしまう。

師範も、なんか違うね~・・・と。
ん~。稽古にならん。

 

でも、これが実践だとしたら・・・。
上手い人なら、相手が逃げる前に手首を極め、投げに持ち込めるんだろう。

今回の稽古で、手捌き、足捌きがわかり、手首の極め方もわかった。
あとは練習あるのみ。

短気顔。今度は逃がさないぞ。
と、帰りの電車の中で一人イメージトレーニング。

がんばります。
ありがとうございます。