古武術整体(活法)稽古6回目

今日は、稽古初日に一緒だったSさんと師匠の3人で稽古。
Sさんは、西洋医学の病院で整体を担当しているという、
非常に珍しく、羨ましい、憧れに近い仕事をされている。
とても明るい性格で、いるだけで場が明るくなる。

そして、偶然にも、同じ合気柔術にも稽古に通っているという。
仕事も、活法も、武術においても大先輩だ。

活法の稽古は、足首調整の復習と、新たに腹部調整と骨盤変位調整。

足首調整は、初回の稽古から6回目だが、なかなか上手くいかない。
今日は3人なので、一人が受者、一人が施術者。
そして、もう一人が施術しているところを見ることができる。
細かい身体の使い方を客観的に見れてイメージがしやすい。

次に、腹部調整。
内臓に響かせ、便秘・下痢をはじめ、
内臓全般の調整と腰椎の調整もできる技。

仰臥位で、太陽神経叢に刺激を入れる乱調切断法。
そして、へそを中心に両手の指先で刺激を入れ、
痛みがある部位や堅い部位を、
ほぐしながら刺激とエネルギー(氣)を入れる。

活法でも『氣』を使うんだ。
Sさんに施術の稽古をしていると、
凄い『氣』がでてる! うわー。効くーー。
と驚かれる。
その後はしばらく、『氣』の練り方や高め方を師匠から
教えて頂く。

最後に骨盤変位調整。
骨盤変位の調整は、整体の実技研修でも行ったが、
活法ではやり方が全く違う。

まずは、骨盤変位の検査。立位と仰臥位。
骨盤が前方変位を起こしている場合は横臥位で調整。
そして、後方変位を起こしている場合は伏臥位で調整。

なるほど、整体と理論的には同じだ。
すんなりと理解ができる。
整体で習った手技よりも、むしろ相手にとって負担が少ない技だ。

先日、施術の仕事で、腰痛が辛いと来店されたお客様を担当させて頂いた。
そのお客様のお身体を診させて頂くと、明らかに骨盤が変位を起こし、
脊柱も歪んでしまっている。

整体の技で調整をしようとも思ったが、あまりにも歪みが大きいので、
逆に痛めてしまう可能性があり断念。
骨盤や脊柱を引っ張り、歪めてしまっている筋肉をほぐして緊張をとる。
さらに、膝裏に酷い拘縮と痛みがあったので、活法の技で調整を行う。

施術後、お客様は腰が軽くなりました。ありがとうございます。
と、一応ご満足いただけました。が、

骨盤と脊柱の歪みまではとれていない。
お客様には、今回は筋肉をほぐして腰が軽くなりましたが、
腰痛が続くようなら、骨盤と脊柱が歪んでいるので
病院へ罹ってみて下さい。と説明する。
また、普段の生活での『姿勢』についてのアドバイスを行う。

お客様本人は、身体が歪んでいる自覚は全くなかったようで
少し驚かれていましたが、これが今の自分にできる精一杯の施術。

今回稽古で習った、骨盤変位調整法をその時使えていたら、
もう少しお役にたてたかもしれない・・・

でも、次に同じようなお客様がご来店されたら、
新しく習った技でもう少しお楽にして差し上げることができるかも。
帰りの電車の中で思い出す。

もっと精進します。
ありがとうございます。