護身術

古武術整体(活法)の師範が、
活法には、古武術の動きや理念が多く含まれているから、
時間が合えば「護身術」の稽古にも参加した方がいい。
と、おっしゃって頂いていた。

何とか時間を作り、初心者クラス「護身術」の稽古に初参加。

いつもの活法を行う道場とは別の、畳12畳敷きの和室がある道場での稽古。
活法の稽古で2回ご一緒した整体師のSさん。
初めての稽古の時にお会いした鍼灸師のHさん。
そして、師範と私の4人で稽古。

まずは柔軟。流石に師範は柔らかい。
次に立禅、気功の小周天。

気功の動きをしばらく行うと、全身が熱くなり、手がビリビリとした感覚になる。

そして、その気功の動きがそのまま攻撃の技となり、受ける技となっている。
またまた、その動きや手の使い方が、そのまま活法の動きにも繋がっている。

すごい。

古武術活法会で稽古をしている柔術と、似ているようで似ていない。
動きは似ているが、術理が違うのだろうか。

必死に師範や先輩の動きを真似して拳や蹴り技を捌く。

客観的に自分を見ると、きっと下手な踊りを踊っているようなんだろう。

何度も動きを繰り返し、身体に体捌きを染み込ませていく。

最近は、身体に覚えさせることが極端に多くなっている。
大丈夫か?俺。とふと思うが、
いずれも自分に必要な事。
いつかは全てが繋がるはず。

太気拳とは、創始者の澤井健一(1903年-1988年)が28歳の時に、
中国に渡り、国手と言われたほどの武術の使い手、王 郷斉(おう こうさい)
を訪ね、立合い勝負を挑む歯が立たず、弟子入りを決意。
しかし、「外国人は弟子に持たず」と拒否される。
1週間にわたる入門願いが実り、澤井健一は外国人としてはじめて
入門を許可され、「意拳」を学ぶ事となる。
王 郷斉の意拳は、形意拳・太極拳・八卦掌などの優れた部分を合わせ持っており、
人々は、王 郷斉の圧倒的な強さと、その緻密な理論を尊敬し、“大成された拳法”
という意味で、「大成拳」と呼んだ。

1947年、澤井健一は、王 郷斉の許可を経て、
意拳と柔道や剣道などの日本武術を融合し、
「至誠とは、愛であり真の心である」という考えのもと、
「太気至誠拳法」を新たに創始。現在は、通称「太気拳」と言う。


澤井健一は、日本に帰国後、極真空手の大山倍達や合気道創始者の植芝盛平など、
他の武道との親交も深め、技を磨き、日本武道界に多大な影響を与えた。

 


師範は、澤井健一の愛弟子で活法の教導師でもある。
さらに、剣道・極真空手・合気道も有段者の武術家だ。

そして、今回稽古で伝授して頂いているのは、
太気拳と合気道の動きを融合させた、師範のオリジナル。

目指すは活殺自在。
もっと精進します。