古武術整体(活法)稽古19

先日、もりの古武術活法研究会のホームーページに、
調査・研究活動の「活法の歴史(その1)」を情報公開をしました。

もりの古武術活法研究会 研究内容 活法

歴史に裏付けされた「活法」の技。
毎回、身体の不思議を体験する。
この貴重な技の稽古をしていると思うと、一層、稽古に身が入る。

今日の稽古も先生とマンツーマン。
稽古の前に、12月に行われた太氣拳演武会と他団体の太氣拳の動画を視聴。
先生は、剣道、空手、合気道、居合、太氣拳を修めており、根っからの武術家だ。

先生が指導する太氣拳は、他団体とは少し違い、動きが柔軟で柔らかい。
相手の攻撃をふわりと捌き、相手の力を利用して攻撃に入る。
とても高度な技だ。

先生の人格が技に表れている。

活法の技も、ふわりとした柔らかい手で行われるが
技の効果はとてもシャープに決まる。

先生の活法を受けると、え? これだけで・・・ 楽になった!
と不思議な感覚の連続。うーん。尊敬!

動画を視聴しながら、この攻撃や受けの技や動きは、
武術で使うと相手を壊す技。
活法で使うと骨盤の調整になり、歪みや痛みが無くなる。
と解説してくださる。

正に武術の殺法。裏技の活法。活殺自在。
目指す境地を見た気がした。

今日の稽古は、腰痛に対する調節。
動画の動きを解説しながら実際に行ってみる。

立位の背側から骨盤の変位を検査、確認。
変位側に先ほどの動きを行い、再度検査を行うと
変位が調整され整っている!
その間3秒程。すごい。

武術でこの技が決まると、きっと立ち上がれなくなるだろう。

次に腰痛に対する調整。
1.膝裏硬縮調整
2.膝水抜き
3.膝で膝裏を上げ回し
4.股関節と骨盤の回転調整
 両膝と股関節を90度
 踵を膝に乗せ両手で膝を押さえる
 膝と手でリズミカルに腰椎をゆるめる
 膝で足三里を挟んで押さえ
 両手で膝を押さえる
 自分の膝を回し受者の股関節と骨盤を回転調整
5.脊椎・起立筋の回転調整
 両膝を立てゆっくりと倒す
 倒し安い方から調整
 膝を倒しながら上半身も一緒に横向き
 膝が下に着く少し前に一度戻してから膝を下ろす
 上側の腕を上げなから膝と反対側にゆっくり倒す
 暫く維持
6.外腹斜筋、脊柱起立筋の導引調整
 腰の下から手で起立筋を刺激し圧痛検査
 痛くない方から調整
 起立筋に手を当てたまま手を頭上に移動
 導引①腕を外転、②腕を伸展、③腕を足側
 手を当てた起立筋で支え
 脱力 と同時に腕を円を描くように足側へふわりと移動
7.アキレス腱の刺激調整
 受者の横に位置し膝を立てて座る
 踵を下から持ち上げ膝を伸ばして足を上げる
 ゆっくり内旋し足を倒す
 受者側の膝で受者の膝横を押さえ
 倒した足のアキレス腱を膝に乗せる
 爪先を伸展し踵を頭側にゆっくり移動
 手を離すと同時に脱力
 膝上の位置にアキレス腱をポンと当てて刺激
 頭側に少し移動して繰り返す
8.アキレス腱~腓腹筋の導引調整
 腹臥位で足側に位置
 アキレス腱~腓腹筋を母指を滑らして圧痛検査
 膝を90度に曲げ
 踵を足と反対側の手掌で押さえ
 つま先を下側、外側で維持
 脱力
 大腿筋膜張筋、前脛骨筋、膝裏を手刀で叩いて刺激
 踵を持ち膝が浮くまで上げ、トントンと何回か落とす
 アキレス腱~腓腹筋を軽くもみほぐし
 再度圧痛検査

腰痛に対する調整は今まで何回も稽古を行っているが、
技のバリエーションがとても多く、
受者の状況によって使う技を変えていく。
受者を観察する目も鍛える必要があるな。

ありがとうございます。
もっと精進します。