古武術整体(活法)稽古20

按摩・マッサージ師の国家資格を持ち、訪問マッサージを生業にしているOさん。
稽古でご一緒させていただくことが多いが、
最近はお忙しいのか、休みがちだ。

今日も先生とのマンツーマン。
贅沢な時間だが、活法の技を覚えるには、
施術をしているところが見られないので、とてもわかりづらい。

稽古内容は、腰痛に対する仙骨調整と前腕調整など。
武術の話しをしながら、ゆっくりと稽古ができた。

腰痛に対する仙骨調整
1.伏臥位で足上げ検査
2.仙骨調整
 上がらない方の仙骨(仙腸関節)が変位していると仮定
 仙骨上から、指先を足側に向けて手で軽く抑え、
 上がらない方の足側へ指先を向けるように圧をかけて開く
3.そのまま足上げ検査
4.骨盤調整
 上がらない足を上にして横臥位
 下の足を膝で挟んで固定
 座骨に手掌を当て、骨盤を上の足側に押し回して調整

次に前腕の調整
1.手を回外
 前腕部を両手で力強く把握して固定
 手を回内してもらう力で前腕を揉捏
2.手を回内
 前腕部を両手で力強く把握して固定
 手を回外してもらう力で前腕を揉捏
3.世界を変える
 不思議な技で、
 世界(位置)を変えることによりできたことが、
 元の世界(位置)に戻ってもできるようになるというもの。

 手首の掌屈・背屈検査
 背屈がやりにくい場合
 腕を下におろした状態で手を背屈
 肩の高さに手刀を構え、その手刀に向かって背屈した手首を上げていく
 手刀に背屈した手首が着いたら圧がかからないように、一緒に上へ持ち上げる
 上に持ち上げた状態では、下で背屈した時よりもやりやすくなっていることを確認
 手刀に背屈した手首を着けながら腕を下す
 手首の背屈検査

先生は、活法は『固定と移動』が重要とよくおっしゃる。
意識して練習しないと、移動にばかり気が行ってしまい固定が甘くなる。
当然、効果も甘くなる。

武術と同じだ。自然とできるように練習あるのみ。

ありがとうございます。
もっと精進します。