古武術活法稽古 19

準備体操をしながら、いきなり師範が技をかけてくることがある。
油断禁物ということなのか?
とっさに身体が反応せず、固まってしまうことが多い。

でも、黒帯を締めているOさんやAさんは、流石に師範の技を捌き、
逆に技をかけることができる。

動きが完全に自分の身体に沁みついている。
すごい。

技の稽古で、しばらくすると、
ああ、こう捌いて
こう極めるんだ
と思い出す。

まだまだだ・・・

今日は、稽古の合間に黒帯のOさんと話す機会があり、
Oさんの武術歴を伺った。

大東流合気柔術の書籍を読み、柔術に興味を覚え、
道場を探したところ、合気会が主催する、ある合気道の道場に通うようになった。
そこでの稽古はとても激しく、先輩にひたすら投げられたり極められたり。
技や受け身を全く教えてもらえず、このままでは自分の練習にならないばかりか
怪我をしてしまうと思い、その道場を退会。

合気道と言えば、型稽古、約束稽古のイメージが強かったが、
実際に技をかけられると、踏ん張っているがポンポン投げられてしまい
簡単に関節を極められてしまう。
自分も技を覚え、強くなりたい・・・
と、他の合気道の道場に入会。

有段者となるが、仕事が忙しくなってしまい泣く泣く退会。

しばらく武術とは離れていたが、3年ほど前に古武術活法会の存在を知り
入会したという。

合気道も、古武術活法会で稽古している流派も、
大東流合気柔術から分派したもの。
技に共通点が多く、今は楽しく稽古ができるという。

そうだったのか・・・
Oさんは他の黒帯の先輩とは、少し足捌きが違うなぁ。
と思っていたが、合気道の動きだったのかもしれない。

Oさんに技をかけられると、自分から投げられていかないと
確実に骨折する!それほど痛い技をかけてくる。
謙虚だが恐ろしい人だ。

色々な猛者の中での稽古。
怪我をしないように頑張ろう。

ありがとうございます。
もっと精進します。